ジブラルタル(Gibraltar)は、イベリア半島の南東端に突き出した小半島を占めるイギリスの海外領土。地中海の出入り口であるジブラルタル海峡に面している。
歴史的に軍事・海上交通における要衝とされ、「地中海の鍵」とあだ名される。現在ジブラルタルを領有するイギリスは、イギリス軍を駐屯させている。
(wiki)
さて、この記事ではスペイン南部、アルヘシラスの街から日帰りで訪れることのできるジブラルタルについてご紹介する。
下の地図の左側がアルヘシラス、右側がジブラルタル。湾を挟んで両者は向かい合っている。アルヘシラスからは湾にそってぐるっと回って行くことになる。

ジブラルタルへの直通バスはなく、手前のLa Línea de la Concepciónという街まで行くことになる。そこからは徒歩での国境越えだ。(現地の人たちはLa Lineaと略して呼んでいる。)
ジブラルタルのバスターミナルはこちら。駅のすぐ横で両者はほとんど隣接している。
乗るべきバスは「M-120」というもの。45分で終点のLa Lineaのバスターミナルまで連れて行ってくれる。30~40分間隔の運行のなので比較的本数は多い。料金は2,5ユーロ。

La Lineaのバスターミナルはこちら。アルヘシラスからのバスはここに到着する。帰る時もここからアルヘシラス行きのバスに乗ることになる。
バスターミナルに着いたらこちらのパスポートコントロールへ向かう。
同じように国境越えをしようとしている観光客が他にもいるはずなので、おそらく迷わないはず。入出国審査は同じ建物で行われ、とてもスムーズだ。
スペインからの出国の際は「La Linea」のスタンプがもらえる。ジブラルタルに入る時は特にスタンプはない。
ジブラルタルに入ると「ようこそ」と書いてあった。

パスポートコントロールの建物を抜けるとそこは空港だ。飛行機が離発着する際には車も人も一時的に通行不可能になる。

私は訪問時点でイギリス本土には行ったことがなかった。しかし街中にある赤いテレフォンボックスやすれ違う人が話すイギリス訛りの英語(イギリス訛りの英語というのが正しい表現なのかは不明。本来英語はイギリスのものがスタンダードとなるべき?なはず)を聞くと、ここはイギリス領なのだと実感する。
ここはどうやら一般国民にとってはバカンスのための場所のようである。海沿いには高級ホテルが並び、冬にイギリスでは到底みることのできない快晴を求めてビーチは多くのイギリス国民で溢れかえっていた。

日帰り旅行者としてこの地でやるべきことは免税目的でのショッピングを楽しむことか、ケーブルカーに乗ってザ・ロックをほぼ同じ高さから眺めることくらいしかないように思う。
ケーブルカー乗り場はこちら。
ケーブルカーの料金は往復で19ポンド(約3,500円)。自然保護区のようなエリアに追加で入る場合は37ポンドがかかる。同等の料金をユーロで支払うことも可能だった。
The Rockの背景に広がるLa Lineaの街。

こちらはジブラルタル湾。


そしてアグレッシブな猿たち。観光客が通る道沿いで悠々自適に暮らしている。(もちろん餌付けは禁止されている)


そんなこんなで、少し散歩をして地中海と猿を眺めてケーブルカーで再び街に戻った。
一人旅であれば泊まるような場所ではないと思うが、日帰り旅行には最適なので興味のある方はぜひ訪れてみていただきたい。