【Camino de Santiago】サンティアゴ巡礼記#6 – 1日の生活

本編ではどのように巡礼期間を人々は過ごすのかをご紹介する。

基本的な1日の流れは以下の通りである。

5:00起床
5:30歩き始める
7:00朝食(バル)
13:30 – 14:40昼食(レストラン)
15:00アルベルゲにチェックイン
自由時間(散策)
19:30 – 20:30夕食
22:00就寝

おお、なんとシンプルな生活だろうか。

巡礼者の朝は早い。皆5時には起きて準備を開始する。したがって、彼らの夜も早くなる。フルーツなどの軽食をアルベルゲで摂る人もいる。私はとりあえず歩き始めて、道中のどこかのバルに入って軽い朝ごはんを食べる、というのが主だった。

そこからはひたすら前進のみである。前を行く人の背中を追って、時には大自然の中を一人孤独に、前へ前へと足を進めるのみだ。

私は平均で1日30km歩いていた。一番歩いた日で38kmくらい歩いたと思う。38km歩いたときは途中の休憩含めて8時間くらい歩いた。

大体の人が20~25km/日を目安に歩くのではないかと思う。そうなると、頑張れば12時から13時ごろの目的地到着、すなわちアルベルゲへのチェックインが可能となる。

お昼時になるとどこかのバルで昼食をとることになる。しかし、スペインの昼食の時間は日本人からするとかなり遅め。多くのスペイン人が14時〜16時の間にお昼ご飯を食べる。

これはスペイン中のレストランにも当てはまり、ランチの営業時間が早くても13時以降であることが多い。巡礼の途中にあるようなバル、レストランももれなく同様。12時にレストランに行ったところで、ランチメニューはまだやっていないとおそらく言われてしまうことになると思う。

巡礼者の多くがランチではMenu Peregrinoを食べることが多い。もっぱら、巡礼者のために比較的安い値段で前菜と主食、デザートを食べさせてくれる、というものだ。(詳しくは別記事でご紹介)

ランチを食べて1~2時間歩いたところで、アルベルゲにチェックイン。前日には次の日に泊まるアルベルゲの目星をつけておいて、まずはそこに向かってみる。私は幸い当日チェックインで断られたことはなかったが、いくつか候補をリストアップしておくことをおすすめする。

チェックインの後は夕食までの間各自の自由時間となる。シャワーを浴びて洗濯をしたり(14時から16時はシャワーが混むタイミング)、街歩きに出かけたり。ただ、38km歩いた日は街歩きをする余裕は到底なく(疲れ果て)、ひたすらアルベルゲで休んでいた。したがって、街の散策もしたい、という方は1日20kmほどに留めておくのが無難である。

巡礼中、Cruz Roja(日本語では赤十字)の方達が巡礼者にさまざまな支援を行っていることに気づく。自転車で巡回している人もいれば、大きな街には応急処置を行うテントがあったりする。

私もあまりの足の痛さにそこに駆け込んで、処置を施してもらった。ついでに使っている薬も教えてもらって、その日のうちに薬局へ行って購入することになった。もちろん無料である。

そんなことをしていると夜になる。大体19時〜20時の間に夕食をとる人が多いように思う。基本的には自炊か外食の2パターン。自炊の場合は自由時間中に食材の買い出しに出かけることになる。買い出しを行う場合、あくまでもその日で消費できる食材のみを買う。さもないとバックパックに詰め込んで次の街まで持っていくことになる。

アルベルゲには共用のキッチンがあり、そこで料理を行う。油や調味料などは先人の巡礼者が残していってくれたものがあるので、それを使用する。人気のアルベルゲほどそういうのが残りやすい。パスタなんかも置いてあったりする。

冷蔵庫も共用だが、保管には注意が必要。あなたが置いたヨーグルトはもしかしたら先人のものとみなされて、持って行かれてしまうかもしれない。

そんなこんなで夕食を食べてゆっくりしていると21時。寝る準備である。

昨日のアルベルゲで同じだった人がまた今日もいるな。あの人のいびきがうるさいから耳栓しよう、などと考えながら眠るのである。

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