この記事ではクレデンシャルパスポートについて紹介する。全てのスタンプのデザインが異なり、地域の名物がスタンプにあしらわれていたりして集めていて楽しいものである。
入手の仕方
・各街の観光案内所
・アルベルゲ
・日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会のサイト
大きく分けて上記の3通り。大体の街には「Oficina de Turismo(観光案内所)」があるので、そこに行って発行してもらえる。小さい街にはないこともあるが、それほどの街からスタートする人はおそらくいないので、スタート地点の街にはあると思って良い。
2番目のアルベルゲが最も多いのではないかと思う。私もスタート地点のアルベルゲ、つまり一番最初に泊まったアルベルゲで発行してもらった。発行にかかった費用は3ユーロほどだった。「今日が初日なので、クレデンシャルを発行してもらいたいです」とチェックインの時に伝えるだけでOK。
3番目の友の会のサイトで申請する方法は周りでやっている人がいないのでよくわからないところが多いが、限定デザインになっていたりするので、気になる方はこちらからGETしてみるのが良いと思う。
クレデンシャルを開いたページには氏名、パスポート番号などを記載する欄があり、発行時に記載してもらう。
そのほかにも
・Pais(国)
・Comenzo de la peregrinacion(開始した場所)
・Fecha(開始した日付)
・Medio(手段。”a pie”は徒歩の意)
・firma y sello(発行元のサイン)
が書いてある。
スタンプがもらえる場所
・アルベルゲ
・バルやレストラン
・教会
・道中にいる人
巡礼中にスタンプがもらえる場所は上記の4つ。アルベルゲでは確実にもらうことになるが、そのほかの場所は人によるかもしれない。
アルベルゲはチェックイン時に。バルやレストランはお会計の時に言うとスタンプを押してくれる。サンティアゴ・デ・コンポステーラに近づくにつれてスタンプ台が置いてあるだけのセルフ式になっているところが多かったように思う。それだけたくさんの人が押しに来るのだろう。
どんな小さな街の教会でもスタンプはあったように思う。薄暗い中に入ると、ウィザードか神父さんかわからない、もしかしたらボランティアでやってくれているのかもしれないおじさんが待ち構えていて、スタンプをガシャン、とやってくれる。
どこかの町の小さな教会、というかほぼ祠のようなものに行った時に中にいたのは、失明していたご老人の方だった。前に向かってスタンプを構えているご老人が待ち構えていて、押してほしい場所へ私の手を動かして欲しい、とガリシア語訛りのスペイン語で言われる。そうして、私の手を携え、共同作業で1つのスタンプが完成した。
また道中にはところどころでオリジナルのシーリングワックスを使ったスタンプを押してくれる人がいる。
サンティアゴ・デ・コンポステーラに近づけば近づくほど、その数は増えていくので(サンティアゴ周辺ではもれなくこのスタンプを求めて多数の短距離巡礼者たちが列をなしている)、気になる方は遠くの場所で見かけたタイミングでお願いするのが良い。
スタンプのルール
スタンプに関してあるルールといえば、最後の5日間は1日2個以上のスタンプをもらわなければいけない、というもののみ。ただし、これが厳密に証明書発行の際にチェックされるのかは分からないが、きちんとやっておくに越したことはない。
1日2個はアルベルゲとその他のカフェやバルによる程度のことで達成できるので、達成しない方が難しいように思う。
私は9日間で45個のスタンプが貯まった。小さな教会ももれなく寄っていたからだと思うが、教会に関して言うと昼間の時間帯(14時〜17時ごろ)は閉まっていることが多いので、午前中のうちに訪問できると良い。
あなたが素敵なスタンプと出会えますように。