アルベルゲ(Albergue)は、スペイン語で「巡礼宿」を意味する言葉です。ヨーロッパ中世から盛んだった聖地巡礼の際に、教会や修道院が巡礼者を受け入れたり、王族や貴族が支援したりすることが始まりと言われています。
似たようなものがフランス語ではAuberge, イタリア語ではAlbergoであるので、他の国でも聞いたことがあるかもしれない。
あなたが毎日泊まることになるアルベルゲには公営(Publico)と私営(Privado)の大きく分けて2タイプが存在する。どちらも設備には大きな違いはない。Google mapなどで確認できるレビューと料金で決めればよい。
アルベルゲの探し方
Googleマップを使う
Googleマップで「albergue」と検索。大体の街でヒットするが、小さな街だと表示されていないことも多い。
各アルベルゲには毎日数十人が入れ替わりで宿泊している。悪いレビューはとことん数として集まりやすい。Googleレビューを確認するのに非常に参考になる。
Camino Ninjaを使う
なかなか日本人は使っていないが、他の国の人からの知名度が高い「Camino Ninja」。結構便利なもので、ルートを選択し、スタート・ゴール地点を入力すると道中を歩くのに役立つ情報が表示される。
主な使い道としては
・アルベルゲの有無の確認。料金の確認
・ATMの有無
・レストランの有無
の3つだったように思う。アルベルゲに関してはそのままBooking.comで予約することもできるが、私は飛び込みで予約を行うか、一緒に歩いていた(仲良くなった)スペイン人が代わりに予約をしてくれることが多かった。
最後に、私はコダックのチェキプリンターを持って行った。カメラは重いので、何か記録を現地で残せるように、スマホで撮った写真をチェキの形で印刷してくれるものだ。
実際に現地で印刷して何人かに配ったりしたが非常に良い思い出になった。
歩いている道中、一眼レフを構えて写真撮影を行っている人は見なかった。みんな荷物を軽くするのに必死だからである。
アルベルゲの設備
公営、私営ともに設備にあまり大きな差はない。よくあるホステル同様、以下を他の巡礼者とシェアする形になる。
・2段ベッド(1段のところも)
・トイレ、シャワー
・洗濯スペース(有料で洗濯、乾燥を行ってくれる)
・キッチン
・冷蔵庫
チェックインの仕方
目当てのアルベルゲに入ったらまず、料金を確認する。
納得すればそのままチェックイン。パスポートとクレデンシャルを担当の人に渡す。その際、料金が無料の公営のアルベルゲであればいくらかを寄付BOXに入れる。
チェックインが完了すると大抵のアルベルゲでは枕カバーとシーツが渡される。これは使い捨てのもので、チェックアウトの際にゴミ箱にまとめて入れる。
大体次の日の朝のチェックアウトの時間は5~8時と早いところが多い。この点についても説明を受けることになる。
あったらよいもの
・寝袋
これに尽きる。基本的に毛布はもらえないと思った方が良い。寝袋がない場合、シーツの上にダイレクトに寝そべることになる。
ガリシア地方の標高の高いエリアのアルベルゲの夜は夏でも寒いレベル。寝袋がないとなかなか寝られないし、防虫という観点でも寝袋にくるまって寝た方が良い。(きちんとアルベルゲのレビューをみて南京虫に関しては敏感になっておくことをおすすめする)