巡礼に向いている人、向いていない人のようなテーマで#1は書いたが、実際のところこの記事を見ている人は全て向いている人なのである。
初めての海外旅行がサンティアゴ巡礼な人はほぼ皆無と言って良いし、最初から自転車やバイクで踏破しようとしている人も少ないように思う。すなわち「たくさん歩かなければいけない」ということが分かっていてお調べになっているのだ。
キリスト教徒であるべきか?の問いに関して補足だが、巡礼の最後には皆さん証明書を発行してもらう。
パソコンに向かって個人情報を色々打ち込んでいくのだが、この巡礼の目的の選択肢として「religeous」「non religeous」がきちんとあったし、実際に「non religeous」を選択するパリピなスペイン人テクノボーイズたちもいたのである。
しかし、日中ほとんど歌っているような陽気なスペイン人の彼らであっても1日あたり20-30kmは歩いているわけだし、最低でも規定の100km以上は歩いた上でゴールに到達しているのである。皆さんには「1日20km歩かない?」と言って「行きたい!」と言ってもらえるような友人が何人いるだろうか。
本編は巡礼に持っていった持ち物について紹介する。筆者が持っていたものは以下の通り。
- 45Lバックパック
- 服(上下2~3セット):夏なので基本的に半袖
- 長袖のフリース(ユニクロ)
- 防水マウンテンパーカー(コロンビア)
- 洗面用具(シャンプー・コンディショナー・洗顔)
- 選択用具(選択ネット・洗剤・洗濯バッグ・洗濯バサミ小・物干しコード)
- 貴重品類(パスポート・財布・クレデンシャル)
- 寝袋
- チェキプリンター
基本的にはコンパクトで軽量で収まるものを最重要視すべきである。
毎日泊まる場所も変わるので荷物はいちいち広げていると大変だし、大人数が泊まることになるアルベルゲでそれはなるべく避けるべきである。
サンティアゴ・デ・コンポステーラに近づくにつれて、つまりガリシア地方に入るにつれて天気が不安定なことが多くなる。朝や日中に雨が降り、標高もあってか9月でも十分寒かった。そのため、夏であっても長袖の服を1枚と、防水仕様のマウンテンパーカーはあったほうが良い。また、バックパックカバー(防水)も持っていくべきである。
アルベルゲには基本的にシャンプーなどのアメニティは存在しない。みんな各自で持っていって使っている。あるとすれば前の人の置き忘れか、リタイアするので置いていったシャンプーになるがあまり期待しない方が良い。
洗濯は何日かに1回、アルベルゲで行うことになる。洗濯から乾燥まで有料でやってくれるところもあるが、各自手洗いで洗濯して、自分たちで干す、ということをしている人が多かったように思う。アルベルゲには洗濯物を干すエリアがあるが、広さとして十分でないか、すでに先客によって占領されている場合があるので、部屋で干せるようにロープと小さな洗濯バサミはあると便利である。
最後に、私はコダックのチェキプリンターを持って行った。カメラは重いので、何か記録を現地で残せるように、スマホで撮った写真をチェキの形で印刷してくれるものだ。
実際に現地で印刷して何人かに配ったりしたが非常に良い思い出になった。
歩いている道中、一眼レフを構えて写真撮影を行っている人は見なかった。みんな荷物を軽くするのに必死だからである。