さて、この記事ではサルデーニャ島北部の中心都市サッサリから西部のアルゲーロまで行った時のことを記録する。
サッサリからアルゲーロまでは電車かバスで行くことができる。
電車で行く場合、サッサリ駅にてチケットを購入できる。サッサリからアルゲーロはイタリア国鉄(Trenitalia)ではなくarstという私鉄で行くことになる。(arstはサルデーニャ島でバスや鉄道を運営する事業者)
そのため、Trenitaliaの券売機ではチケットを購入することができない。
サッサリ駅の端っこの方にarstの券売機と切符売り場(有人)があり、そこで買うことになる。国鉄と私鉄といえど駅は共有しているため同じホームから電車は発車する。



アルゲーロという街はスペインのカタルーニャに住んでいる私からすると大変興味深い。スペイン継承戦争でスペインの支配が及ばなくなってから300年。しかしアルゲーロ周辺ではいまだにカタルーニャ語のアルゲーロ方言が話されている。
私が2泊したエアビのオーナーさんもイタリア語の方言とカタルーニャ語の方言のそれぞれを話す方だった。
アルゲーロの旧市街は城壁で囲まれており、空から見てもそのエリアがよくわかる。ここにはカタルーニャの痕跡がたくさん残っており、散歩するだけで本当に楽しい。

街を歩くとところどころで黄色と赤のストライプが入ったアルゲーロの旗を目にする。これはサニェーラというカタルーニャの旗をベースにデザインされているものだ。
街中では観光客向けにツアーをやっている場所も多い。たいていの場所でツアーで使用される言語がEN・IT・ES・CAと書かれていた。カタルーニャ語でもツアーが行われており、実際アルゲーロはバルセロナを中心とするカタルーニャからの観光客が非常に多い。


カタルーニャの痕跡は通り名にも現れている。旧市街を歩くと「CARRER DE XXXX」というサインを見かける。これはスペインのカタルーニャでは普通に見られるもので、「CARRER」が「通り」という意味のカタルーニャ語である。
実際の通りの名前もスペインの地名や以下のBARCELONETAのようにバルセロナの一地域を用いているものが多い。


海の方へ散歩するのも大変気持ちが良い。港にはたくさんのボートが停泊されていて、海沿いの城壁は散歩コースになっている。


下の写真はアルゲーロのドゥオーモ。無料で入ることができ、ミサもやっている。


まずはTrattoria Da Mirkoというお店。一度夜にも予約なしで行ったが予約でいっぱいで次の日のランチタイムで訪問した。
食べたのはFregola di frutti di mareというパスタ。フレーゴラとはサルデーニャ島のパスタで、つぶつぶな食感が特徴。クスクスにも似ている気がする。大変美味しい。

パスタ以外も食べたくて行ったのが海沿いにあるRistorante di Pesce Il Pavoneというお店。
タコのサラダと2品めは「Pasta, fagioli e cozze “Vincenzomontalbano”」というこのお店に50年くらい存在しているメニュー。パスタと書いているものの、インゲン豆とムール貝のスープパスタのようなイメージ。パスタもショートパスタが使われており、とてもライトな食事だった。





