ザンクト・ガレンにいて日帰り旅の候補になるのはリヒテンシュタイン、もしくはボーデン湖の湖畔のドイツの街。先日リンダウというボーデン湖の東側の街を訪れたが、この日は西側、コンスタンツへの日帰り旅行を敢行した。
ザンクト・ガレンからコンスタンツへの行き方はとてもシンプル。
駅からRE1という電車が1時間に1本の頻度で走っているので、それに乗って35分でコンスタンツに到着する。
帰りも同様で1時間に1本の折り返し電車で帰ってくることができる。

チューリヒからだとさらに選択肢が増えるが、IR75という電車がこちらも1時間に1本の頻度で走っている。1時間15分とコンスタンツからよりは時間がかかるが、それでも日帰り旅行にはぴったりの距離だ。

コンスタンツ、といえばコンスタンツ公会議が世界史的にあまりにも有名。ローマとアビニョンにそれぞれローマ教皇が存在したことに端を発する教会大分裂という事態。結果的に3人もの教皇が乱立した中で一人の教皇を新選することに決めた公会議がそれである。
コンスタンツ公会議(コンスタンツこうかいぎ)は、1414年から1418年にかけて神聖ローマ帝国内のコンスタンツ司教領で開催されたカトリック教会の公会議。3人の対立教皇を廃し、一人の正統なローマ教皇を立てることで教会大分裂(シスマ)を終結させた。またジョン・ウィクリフと、その影響を受けたヤン・フスを有罪とした。(wiki)


駅を出て北側に進むとRheintorturm という史跡が姿を現す。13世紀に建設された見張り塔で旧市街北側を防衛する役割を担っていた。

4世紀の城塞がベースとなって発展した旧市街は歩いていてとても楽しい。コンスタンツはファンタスティック街道の起点となる街。ドイツが誇る観光街道の一つの街として、景観がとても美しい状態で保存されている。


下の写真はMünster Unserer Lieben Frauという旧市街の真ん中にある教会。宗教改革の先駆者、フスが有罪判決を受けたのがこの大聖堂とされる。

私が訪れたタイミングで塔が工事中になっていた。しかし、ミサなどは通常通り行われていた。
