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前回の記事ではウアカリロッジがどのような施設なのかをご紹介した。小さな河に浮かんでおり、聞こえてくるのは鳥の声か雨音。そんな大自然生活だ。
これから挙げるもの以外にも数多くのアクティビティはあるのだが、特に印象に残っているものをピックアップする。
そのゆっくりとした動作から「怠け者」という呼び名がついた。英語名の Sloth も同じく、怠惰やものぐさを意味する。体長は約41-74センチメートル。四肢は長く、前肢のほうが後肢より長く発達している。長い鉤爪を持ち、これを木の枝に引っ掛けてぶら下がっている。
アマゾンにはいわゆる珍獣と呼ばれる動物や、古来種の宝庫であり動物好きの人にとっては大変楽しい場所だと思う。
木から落ちてしまったナマケモノも、弱肉強食の世界の中で誰かのために死を捧げたナマケモノもいる。いろんな生き物の生活を感じられる場所だ。


私はこれが最も楽しく、何回も参加する運びとなった。ウアカリロッジの近くにはいくつか集落が点在しており、そこを訪問してみる、というものである。



集落はいわゆる「先住民」と呼ばれる人たちのものもあれば、街からここにきた人が集まっているところもある。しかし、その生活は共通してシンプルなものだ。各家が畑を持ち、庭では果物や野菜を育て、また家畜も家族のように愛し暮らしている。



とある少年のおうちにお邪魔して、お昼ご飯をいただけることになった。ご飯と豆と魚とキャッサバ、とても優しい味わいだった。




上の写真は集落の教会兼学校。この学校に周辺の集落から毎日学生が通ってくるようだ。
おそらく、これにかける時間が最も多いと思う。小さなカヌーははじめ河を進み、小さな水の流れを見つけてはそこに侵入していく。ジャングルの中を小さなカヌーがゆっくりと進み、周りを見上げながら動物観察をする。


季節によって水位が大きく変わるアマゾン。私は乾季に訪問したが雨季には下の写真の場所は水浸し。したがって根は腐り、大木は倒れてしまう。大木は他の木をも薙ぎ倒す形で横たわっている。こうして光が地面に届き、また新しい木が成長してゆく。

アマゾンは天気が変わりやすい。猛烈な勢いで雨が降る中もスタッフはカヌーを漕ぐ手を止めない。そんな時は決まって虹が出ている。

雨の後は快晴。これは決まっている。

これもなかなか楽しい。釣り糸やペットボトルの仕掛けを使ってピラニアを中心とした魚を釣りまくる。小さなピラニアで大きなピラニアが釣れたりする。


ウアカリロッジは午後のアクティビティに向けて時々お菓子セットをくれる。大抵お菓子とフルーツが入っていた。

カヌーの上で夕暮れを見るのはなんとも言えない気持ちになる。ガイドと2人でカヌーに乗っているが、お互い静かに太陽が沈むのを待っている。
この時の周りの音は本当に静かで、何も聞こえない。普段は美しい声を出している鳥たちの声も何故か聞こえない。聞こえるのは5分に1回、魚が跳ねる音のみである。
この近くの集落出身のガイド曰く、「これは私にとって当たり前の景色だが、これ以上に望むものはない」という。確かにこの静かな暮らしと、シンプルな生活と大自然に囲まれて生きることは、ヒトとして生活する上でこの上ないものなのかもしれない。


そういうわけで、このようなアクティビティを毎日こなし、7日間を過ごすこととなった。
パソコンの電源も切り、スマホも極力見ないようにし、決まった時間にご飯を食べ、夜は早く寝て朝から動物に会いにいく、そんな生活がここではできる。
おそらくアマゾンでの似たようなロッジやツアーは他にもたくさんあるだろうが、1つの選択肢として、ウアカリロッジは大変おすすめである。またいつか行きたいな。